トーキョーNOVA を Skype オンセで遊ぶためのポイント
「トーキョーNOVA を Skype オンセで遊ぶ準備」という記事で、主にSkypeオンセを始める前日までに実施すべき事項をまとめました。
今回は、Skypeオンセの準備が完了していることを前提に、アクト単位でSkypeオンセを運営する際のポイントをまとめています。
「アンダーワーク」のポイント(前回記事の振り返り)
「トーキョーNOVA を Skype オンセで遊ぶ準備」では、以下の準備を行いました。
- ヘッドセットの購入(全員)
- トランプの準備(全員)
- Skypeの準備(全員)
- Skypeへの他メンバーの登録(全員)
- 開示する情報の事前準備(RL)
- タロットカードの準備(RL)
- キャスト情報の共有(PL)
- アクトシートの印刷(RL)
- レコードシートの印刷(PL)
この他に、オフラインのアクトと同様にアンダーワークを実施してください。詳細はTNX基本ルールブック p.123「アンダーワーク」を参照のこと。
以下はSkypeオンセ特有のポイントとして、前回記事を補足する内容です。
【補足】プレイ時間について
アクトの実施前に参加者全員のプレイ時間を確保する必要があります。シナリオに掲載されているプレイ時間は、通常オフラインでのアクトを想定したものですので、オンセとなりアクト進行の諸々が変わることを踏まえて、ある程度(1時間程度)は余分に時間を確保しておくことが望ましいです。
【補足】RLが開示する情報の事前準備
具体例は「トーキョーNOVA を Skype オンセで遊ぶ準備」において、「New World」のオンセ用情報テキスト(ネタバレになるので、プレイ前の方は注意)の中に書きましたが、ここではネタバレにならない範囲でもう少し詳細に書きます。
以下はテキストファイルに纏めておくと、オンセが円滑に進みと考える項目です。全てを用意する必要は必ずしもありませんが、ご参考になればと思います。
- アクトトレーラー
(参考:「New World アンダーワーク文書 テキスト版」アクトトレーラー) - ゲストの紹介文
(参考:「New World アンダーワーク文書 テキスト版」登場人物) - 各キャストのハンドアウト
(参考:「New World アンダーワーク文書 テキスト版」ハンドアウト) - 各キャストの設定(名前、スタイル、性別、年齢、職業等)
※下記は一人分の例
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■ニューロ
名前:"ゴーストレス”マサムネ
スタイル:ニューロ◎●、カリスマ、レッガー
性別/年齢:男性/20歳
職業:アスガルド還りのハッカー
------------------------ - CS管理表
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ゲストA:15
キャストA:12
ゲストB:8
ゲストC:8
キャストB:8
キャストC:7
------------------------ - 戦闘時の配置管理表
※"&"は同エンゲージ、"、"は別エンゲージ
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超遠距離:
遠距離:
中距離:ゲストA&トループA
近距離:ゲストB、ゲストC
至近:キャスト全員
後退:
------------------------ - ゲストの神業管理表
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ゲストA:□神の御言葉、□天罰
ゲストB:□電脳神
ゲストC:□電脳神
------------------------ - 初期情報項目の一覧
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◆インフィニティ(全員)12、14、16
〈社会:テクノロジー、ストリート、企業〉◆三輪貞則(クグツ)12、14、16
社会:日本、警察、企業〉、〈コネ:三輪貞則〉◆尾張佳苗(荒事屋)12、15
〈社会:日本、警察、企業〉◆科野顕穂(ニューロ)12、15
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〈社会:日本、企業、警察、テクノロジー〉、〈コネ:科野顕穂〉 - 情報項目の詳細
※数字は目標値、“→”は次の情報項目へのキーワードリンク。
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◆インフィニティ
〈社会:テクノロジー、ストリート、企業〉
12 マキノイドという種から発生した次の人類の可能性、それがインフィニティだ。スタイルはニューロ◎、ヒルコ、ハイランダー●である。
14 N◎VA軍と敵対状態にある。“電子喰らい”霜月の占いにより居場所を特定され、N◎VA軍に追い詰められた彼女は、魂を隠された全身義体に転送すると、ウェブから孤立した。
→「“電子喰らい”霜月」
16 彼女の通信は既存の技術では解析不能だ。彼女からの連絡がない限り、彼女のアドレスを特定することはできない。
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「プレアクト」のポイント
基本的にはTNX基本ルールブックp.125「プレアクト」にそって進めます。Skypeオンセ特有のポイントをまとめます。
(1)アクトトレーラー、ハンドアウト、各キャストの設定の文字共有
これらの情報は、プレアクトで話題にする時にSkypeのチャットに貼り付けるようにしましょう。言葉だけで伝えるよりも効率的に情報を伝達でき、後で読み返すことができるようになります。
(2)シート類の準備
RLがアクトシート、PLがレコードシートを準備していることを確認してください。
(3)トランプ・タロットの準備
トランプを準備していること(RL/PL)、タロットを準備していること(RL)を確認してください。また、キー効果周りの運用をオフラインセッションと変える場合はここで説明しておいてください。
(4)休憩を取る間隔の説明
プレアクトでアクト中に休憩を取る間隔を説明しましょう。Skypeオンセでは相手の様子が伺えませんし、音声情報に集中するためオフラインでのセッションよりも疲れやすいです。長くても1時間おきに5~10分程度の休憩は取った方がよいと思います。
「メインアクト」のポイント
基本的にはTNX基本ルールブックp.125「メインアクト」にそって進めます。Skypeオンセ特有のポイントをまとめます。
(1)初期情報項目一覧の開示
リサーチフェイズの開始時に「初期情報項目の一覧」をSkypeのチャットに貼り付けましょう。誰がどの情報項目を何の判定で入手できるか、明確になります。
(2)情報項目詳細の開示
入手した情報項目については、随時「情報項目詳細」をSkypeのチャットに貼り、文字情報として共有しましょう。
(3)戦闘時の情報共有
「CS管理表」、「クライマックスフェイズの配置管理表」、「ゲストの神業管理表」はSkypeのチャットを用いて情報共有しましょう。これらはCSが変更された時、キャラクターが移動したとき、ゲストが神業を使ったときに変更します。Skypeのチャットを右クリックして「メッセージを編集」を選択することで、編集を行うことができます。
「ポストアクト」のポイント
基本的にはTNX基本ルールブックp.133「ポストアクト」にそって進めます。経験点の確認等が主になります。Skypeオンセ特有のポイントをまとめます。
(1)会場の手配、連絡などを行った
Skypeオンセでは、Skypeのセットアップや連絡先の交換、その他の準備を行っています。この点は振り返った方がいいと思います。
(2)RLに経験点をあげる?
レコードシートにそって経験点の算出を行った後で、「RLに経験点をあげる?」の項目を計算しますが、PLにSkypeチャットでYes/Noの結果と各自の経験点を記入してもらいましょう。音声で行うよりも快適です。
(3)レコードシートのサイン
PL自身に書いてもらいましょう。アクトタイトルの横に(オンセ)と書いておくと、PL自身で書くことの簡単な説明となると思います。
NOVAのオンセに関しましては以上となります。
今回はNOVAに特化して書きましたが、基本的なところは他のゲームでも同じだと思います。ダブルクロスなどでは「ダブルクロス/SRS/グランクレスト向けダイスアプリまとめ」で公開しているダイスアプリ等を使って、判定結果を共有することもできます。
この記事がTRPGを遊ぶ上で参考となりますように。
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