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緋ニッキ

東京近郊のTRPGプレイヤー緋のブログ。トーキョーNOVA THE AXLERATIONのシナリオ、ダブルクロス等のダイスアプリ、Skypeオンセのノウハウ等を公開しています。

公開シナリオ(RSS等)改変のススメ

トーキョーNOVAのシナリオを公開してから、僕の周りでよく話題になる「公開されているシナリオは改変してよいのか」という話題について記事にします。

結論から言うと、「むしろ改変した方がいい」となります。

 

改変を推奨する理由

改変を推奨する理由は、貴方の卓に向けてシナリオを最適化するためです。必ずしも大幅な改変である必要はありません。

不特定多数に向けて書いたシナリオは、その卓のキャストに最適化されたものとはなっていません。キャストのデータや設定にあわせて細かくシナリオを最適化することで、アクトの満足度は飛躍的に増加します。何よりこういった準備をすることで、RLとして自信をもってアクトに臨めるようになります。

アクトの準備に一手間かけてもよい場合には、ぜひご一考ください。

シナリオ改変のポイント

シナリオをキャストのデータや設定に合わせて最適化する際に、低コストで実施できるポイントを2点紹介します。

(1)キャストのデータに最適化する

例えば、情報収集の内容やトループの数を調整することです。

情報収集を得意としているキャストがいるなら、情報の得方を工夫すると良いでしょう。例えば、<※インタビュー>を使うキャストがいるなら、そのための描写をワンポイントで用意しておくなどです。逆に情報収集が苦手なキャストがいるならば、「情報収集の得意なキャストを紹介する情報」が序盤に手に入るようにしておくとアクトがスムーズに回るでしょう。

トループの数については、キャストの能力(データ/神業)によって適宜修正すべきです。目安としては、キャストがそれぞれの特徴が出る行動の宣言を一度ずつ行える程度を目標にするとよいでしょう。

(2)キャストの設定に最適化する

キャストの設定に合わせたシナリオの変更です。データの変更よりも手間はかかりますが、効果は絶大です。

例えば、「或る弾丸の終末 -End of velocity-」でカブトワリやフェイトがクーゲルやレイの知己である、あるいはレッガーがキース・シュナイダーと因縁があるのであれば、それを活かすためにシナリオを変えることは大変有効です。この一手間を加えることで、シナリオは貴方の卓のための特別なものに変化します。

参考として、「或る弾丸の終末」の改変例を本記事の最後に掲載します。

シナリオの改変のリスク

手間がかかる以外には、ほとんどありません。

RLに「面白くなりそうな思い付き」があったとして、その部分を改変せずに遊んだとしても、それでアクトが面白くなることを誰かが保証してくれるわけではありません。

そのシナリオをその参加者で遊ぶ機会は、多くの場合一度きりです。であれば、参加者とシナリオの両方を知るRLが「面白い」と考える内容を反映した方が悔いはないでしょう。「キミのキャストのために特別なシーンを用意した」と言われて、それを嬉しく思わないPLはまずいません。この点はご安心ください。

ただ、アドリブによるメインアクト中でのシナリオ改変を推奨するものではありません。シナリオ改変はあくまで事前に計画できる範囲で、メインアクト前に行った方がよいと考えます。

改変の範囲/非実施

準備に一手間をかけることでアクトの満足度は大きく上がります。だからこそ、シナリオの改変をお奨めしたいという冒頭の結論になります。これはRSSなどの個人の公開しているシナリオに限らず、公式シナリオにも概ね当てはまると思います。(例外はあると思います)

ただし、改変そのものが目的とならないようご留意ください。アクトを良くする為に必要だと思った範囲のみで十分です。改変が不要なら、それはシナリオそのままでも成功のイメージが見えているということなので、大変良いことです。

最後に

改変した内容やシナリオをプレイした感想については、ぜひ著作者にフィードバックください。RSSの場合はツイッターで「@redmantk」までご連絡くださいますと幸甚です。

最後となりますが、シナリオの改変内容等をウェブ等の公開の場に掲載する場合、原則として著作者に許可を得てから行うようご留意ください。

例示:「或る弾丸の終末」のカブトワリ

「或る弾丸の終末」のカブトワリを例にして、キャストの設定に最適化する例を説明します。以下は「或る弾丸の終末」のシナリオ内容を知っても良い方だけご覧ください。(大した内容ではありません)

 

 

 (空白)

 

 

貴方の卓のカブトワリが元マーダーインクの暗殺者だったとします。

彼のコネにマーダー・インクの同輩だったゲストが含まれている場合、ゲストとのコネの内容をアンダーワークでPLに聞いておくと、キャスト独自の見せ場を準備できる可能性があります。こういった材料を基に、シナリオの拡張(追加シーン等)を行うと、シナリオの満足度は格段にあがると思います。

参考までに、シナリオ改変の例を2例ほど掲載します。

例1:ストーム・ジェニーとコネがある

カブトワリがストーム・ジェニーと同じ孤児院の出身で、かつて裏社会からの脱出を誓った、などの設定が拾える(作れる)かもしれません。彼女との決着をつけることをPLが望む場合、ストーム・ジェニーが神業一発で退場しないようにシナリオを改変すると共に、彼女との対決シーンをミドルフェイズ後半に持ってくるとキャストの大きな見せ場となるでしょう。

例2:ヴィルヴェリア・マーティンとコネがある

アクトに登場しないマーダー・インクのゲストであるヴィルヴェリア・マーティンとコネがある場合には、登場するマーダー・インクのゲストとの入れ替えることが一案です。例えば、前述のストーム・ジェニーと入れ替えるなどです。

ヴィルヴェリア・マーティンを殺さないで済む落としどころを探るために、“嗤う死神”キース・シュナイダー(ヴィルヴェリアがコネを持っている)と交渉するシーンが作れたりします。