闇覆いし学園 - スクール・ウォーズ -
葵さんGMのアルシャードセイヴァー、ジュブナイル・伝奇・アクション・キャンペーン第四話です。夏休み明けの二学期、生徒会が暴走して風紀委員と合流、生徒の不安が高まることで奈落が拡大するという話。学級裁判ですよ!
■トレーラー
夏休みが終わり二学期となった仰星学園に、大きな変化が訪れた
生徒会長春日井小百合による、風紀改革
休み明けで緩んだ学園生徒たちを、生徒会は厳しく取り締まり始めた
だが取り締まりはエスカレートし、やがて学園を恐怖が支配していく
恐怖の背後に姿を現し始める奈落の影
そして春日井小百合を操り、恐怖を演出する少年
やがて身近な人々までもからめとった狂気の行き着いた先は
学園裁判だった
アルシャード・セイヴァー 『闇覆いし学園』キャンペーン第3話
『スクール・ウォーズ』
蒼き星に、また奇跡が生まれる
■ストーリーライン(ざっくり版)
生徒会長の春日井小百合は失恋と進学、家庭の事情に押しつぶされ、自殺を考えるほどに落ち込んでいた。クロノス・イノベーターから彼女に渡されたのはアビスシード。人を支配する、力。彼女は学校を想いのままに改革することで、自らの存在意義を確認した。しかし、徐々にエスカレートする力の行使。学校はいつしか監獄のような場所になり、鬱屈した学生達の想いは、アビスシードを成長させる糧となっていた。
これはクロノス・イノベーターである時宮誠司の仕掛けた遠大な計画である。彼は奈落の力を発言させることで、間接的に、滅びる予定であった未来を変えようとしていた。
未来の世界を救うためとはいえ、現在進行する奈落を放ってはおけない。クエスターたちは奈落の使徒になりつつあった春日井小百合と対決することを決意する。その舞台は彼女に逆らった学生達を処罰する学級裁判であった。
■プレイヤー
GM:葵さん
順調にキャンペーンを牽引するマスター。今回はGMの想定より少し先をいけた感じ。あいかわらず僕の考えるような範囲には手当てがしてあってすごいと思った。
主人公:語部 無忌(かたりべ むいみ) アタッカー/ソードマスター/アサシン
生の実感を持たない少年であったが、さまざまな人と係わりの中で自分の役割に意味を見出しつつある。自分に生きる週刊少年ジャンプの主人公から、他人の事情を踏まえながら決断するヤングジャンプの主人公に脱皮するように。PLは緋。
七瀬市管理者:"黒百合姫"天之宮 千百合(あまのみや ちゆり) ワード/エージェント/ダークワン
仰星学園の黒百合と呼ばれ、地域のクエスターを管理する少女。公正、公平であることを是とする。PLはジニアさん。
敵役である春日井小百合とは親友であった。春日井小百合にさまざまな事情があることは理解しつつも、しかし、地域の守護者を自認する千百合には、親友であろうとも奈落の力を行使する存在を認めることはできないという葛藤を細かく描いていた。
未来視(玄狐):黒木 まゆみ エンチャンター/フォックステイル/レジェンド
仰星学園の裏手にある小さな社のお稲荷さん。内気。未来を幻視する力を持ち、暁星学園の女子高生に化けて千百合たちと共闘している。PLは粥さん。
今回のシナリオでは、自分の役割と望みの間で葛藤する千百合に決断を促す役割だった。相手に行動の自由を残しつつ、自分の想いを強く訴えるのがすごく上手かった。
キャンペーンの根底に無忌が現在を書き換え、それをまゆみが観測することで、未来を変えることができるという論理がある気がするが、これが明確になるのは先の話かな。
未来人:三上 真琴(みかみ まこと) アタッカー/リターナー2
ク ロノス・イノベーターの暗躍を阻止し、歴史の改編を避けるために未来から派遣されてきた少女。PLはライドくん。
クロノス・イノベーターの正体が時宮誠司であり、しかも、彼は未来では実の兄だったという、いろいろ衝撃的な事実を突きつけられた回だった。今回のライド君は判定やロールプレイがキレッキレで素晴らしかった。特にすごかったのは、その辺りの事情がまったく見えないオープニング時点で、自分の目的や立ち位置を明確に強く表明していたこと。曖昧な状況でも、力強い、それでいて的を得たロールプレイができていて本当に良かった。
■感想
これまでは状況に対処するだけで精一杯だった、PC2、3、4が、自分が何をしたいのかを考えたり、それを表明することで、足場を固めた回でした。キャンペーン中盤らしい回で良かった!
あと2回でキャンペーンが終わるので、そろそろ終幕に向けて収拾を付けていきたい感じ。次回楽しみです!