緋ニッキ

東京近郊のTRPGプレイヤー緋のブログ。トーキョーNOVA THE AXLERATIONのシナリオ、ダブルクロス等のダイスアプリ、Skypeオンセのノウハウ等を公開しています。

ネヴァーウィンター・キャンペーン 第四話「蟻の巣」

黒野さんDMでD&D 4th ネヴァーウィンター・キャンペーン・セッティングを基にキャンペーンを遊んでいます。第四話も超楽しかった!

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今回は諸事情により、妖くん/ギルターク(ドラウの傭兵団ブレガン・ドゥエイアゼの暗殺者)はお休みです。

  

第四話「蟻の巣」

1幕「ヘルム聖堂」

死せる神、ヘルムを祀る大聖堂はその本来の宗教的な目的をだいぶ昔に失っている。今は呪痕持ちなど、病に苦しむ者の療養所となっている。ヘルム砦に住まうものはこの療養所で治療を受けることができる。(本キャンペーンでは、病気や石化の治療、蘇生の機能を持つ施設として使用できる)

ヘルム聖堂の予言者、“癒し手”ロヒーニが少年(第三話で冒険者達がナシックから救出したが、精神に深い傷を負い意識不明)に手をかざすと、少年の顔から苦しみの色が引き、安らぎに満ちた表情となった

礼を言う冒険者たちに、ロヒーニは「餓えた魂を持つ者が貴方たちの行く手に立ちはだかる」と告げた。その時、大きな地鳴りの音が響きヘルム砦に大きな災厄が訪れた。人を食らう巨大な蟻の群れが地下から現れ、ヘルム砦の兵と戦いを始める。戦いに巻き込まれる住民達。

ヘルム砦のダンフィールド隊長の要請を受け、冒険者は蟻の女王(クイーン・アント)の討伐を決めた。

2幕「汚れた老いぼれドワーフ亭」

汚れた老いぼれドワーフ亭はヘルム砦の中でも、古くから営業を続けている宿兼酒場である。常連客はダカルト・ネヴァレンバー守護卿の配下であるミンターン傭兵団、無政府主義者、拝金主義者が混在するが、この宿屋は安全ではあるが綺麗過ぎない場所として、一定の賑わいを見せている。

大蟻との戦いにおいても、この宿の客はことの成り行きを見定めている。情勢を見つめ、最も金になる行動はなんであるか。冒険者達はこの宿の客から、二人の手だれを雇った。

“ブラックロータス”ジェイコブズ。自作の薬物を愛飲するミンターン傭兵団の魔術師。

グランガン。寡黙なドワーフの狙撃手。撃破した標的の数はボウガンに刻まれた星の数が示している。

彼らは優秀なヘンチマンとして、冒険者に協力する。

3幕「蟻の巣前」

ヘルム砦の議長アリサーラ・カラムの案内で、冒険者たちが蟻への巣穴への進入路に辿り着いたとき、大穴に吊り下げられたロープの巻き上げ機が制御を失って巻き上げられた。

ロープの先には身体の大部分を喰いちぎられた兵士の亡骸がぶら下がっている。ロヒーニの言う、餓えた魂を持つ者とは蟻のことのようだ。

ベアトリスがアシュタールに言う。

「女王蟻を討伐するまで地上に戻ることはない。地上に戻るときには英雄だな」

アシュタールは薄く笑うと、蟻の巣に侵入した。

4幕「蟻の巣の攻防」

蟻はフェロモンにより、仲間の死の際には大暴れする。多数の蟻の群れと戦いながら冒険者は奥へと進んだ。

①第一遭遇:ハイヴワーカー、アントウォーリア、アントソルジャー

序盤の遭遇はハイヴワーカー、アントウォーリア、アントソルジャー。彼らは仲間の死に反応して激昂して襲い掛かってくるが、落ち着いて戦えば強敵ではない。冒険者達はお互いの性能を確認し、先に進んだ。

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②第二遭遇:アンケル、グレイウーズ、グリーンスライム

アンケルは巨大な顎と掴む能力を持つ大型の蟻(図の大型モンスター)。グレイウーズは悪臭を放つスライム(図の赤)、グリーンスライムは捕食対象を体内に取り込む能力を持つ(図の鼠のカタマリ)。

アンケルとグリーンスライムは掴み能力を持ち、冒険者たちを分断しようとするが、防衛役であるベアトリス(ソードメイジ)が瞬間移動スキルを使って掴みを掻い潜り、制御役/撃破役のプラチナ(ブレードダンサー)が各個撃破、指揮役のアシュタール(アーデント)が全体火力の底上げを行った。ヘンチマンの火力も相当のものだった。

結果として、アンケルを1体取り逃がした(最終戦で出てくる)ものの、冒険者たちは大きな傷を負わずに勝利した。

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③最終遭遇:クイーン・アント、ウイングド・アント、アント・ソルジャー、アント・ウォーリア

激しい戦いとなった。クイーン・アントは仲間の蟻酸を操り、毎ターンの開始時に蟻数×2の酸ダメージを与えてくる。また、重症時にハイヴ・ワーカーを大量に呼び集める能力を持つ。ウイングド・アントはフライ・バイ・アタックで飛行しながら攻撃する。今までに登場した敵も数が多い。登攀能力を持つ蟻と、崖を挟んでの殴り合いになった。

魔術師のヘンチマン、“ブラックロータス”ジェイコブズが死亡する直前までに追い詰められたが、範囲攻撃が上手く炸裂して冒険者たちが勝利した。

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6幕「帰還」

ダンフィールド隊長から報酬を受け取り、ヘルム砦を見渡した冒険者たちは、危機を救った彼らを見る民の声を聞いた。アシュタールたちは、民の期待に応え、うまく貸しを作ることに成功した。

キムリルを殺害した者の存在はまだ霧の中だ。ネヴァレンバー卿、アラゴンダーの息子たち、ハーパー・エージェント、ネザリル、サーイ、ブレガンドゥエイアゼ、様々な組織が暗躍するネヴァーウィンターにおいて、確かな足場を固めることができたのだ。

7幕「次回予告」

歓呼に応える冒険者たちの様子をロヒーニは水晶玉を通して覗いていた。彼女に魅力的な声音を持つネヴァーウィンターの大貴族モルダル・ヴェイが語りかける。

「彼らに興味をお持ちですか。予言者殿」

「立ち去りなさい、モルダル・ヴェイ。貴方に話すことは何もない」

「私は貴方を諦めたわけではありませんぞ。ロヒーニ、我が愛しの予言者よ」

次回へ続く!