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緋ニッキ

東京近郊のTRPGプレイヤー緋のブログ。トーキョーNOVA THE AXLERATIONのシナリオ、ダブルクロス等のダイスアプリ、Skypeオンセのノウハウ等を公開しています。

グランクレスト・バルレアの瞳・キャンペーン 第三話「Civilization」

プレイリポート グランクレスト キャンペーン

夏瀬さんGMのグランクレスト・バルレアの瞳・キャンペーン第三話「Civilization」です。村を発展させ、隣国の村と友好を結ぶ話でした。備忘録を兼ねたプレイメモです。

 

 第三話「Civilization」

今回は、アザスカ(メイジ(エレメンタラー)/黒野さん)、タリア(アーティスト(ライカンスロープ)/粥さん)、バルカ(アーティスト(レイヤー)/緋)の3人構成。アザスカが攻撃役/兼支援、タリアが攻撃役、バルカが防衛役という、グランクレストでのほぼ最小構成のPTでした。

OP/バルカ:君主

君主とは何か。君主になりたいと願うものにとっては、目標を知ることがその第一歩になるだろう。

始まりはある若者がバルカに話しかけてきたことだった。ベリナスやジュイスといったウィステリア騎士団領を導くロードに憧れた彼は、バルカに君主の在り方を問う。

人に物を教えるのは柄ではないが、自らの言葉を語るだけならば容易い。 

「長い話になるぞ」

バルカは回想する。ロードとなる資質を持ちながら、それを生かすことなく寿命を迎える者のなんと多いことか。才能を開花させたのが自らの死の直前という者もいた。それでも、君主と呼ばれる者になるためには、欠かすことのできない才覚がある。

「まずは成し遂げたいことを自らに命ずることだ。自らに君臨することができなくして、君主と呼ばれることはない。聖印を今この時持っているかなど、些細なことだ。君が君主となるとき、君の手に聖印は宿る」

若者は受け取った言葉をまた別の者に伝える。また新たな若者がバルカの元に訪れ、いつしか、彼女の午睡の場所であった切り株は、若者たちの学び舎となっていた。

OP/タリア:絵日記

タリアは、ウィステリアキャラバンとして何度も近隣諸国とウィステリアを行き来していた。香辛料やレシピ、装飾品や布、アルコール、おもちゃ、そして旅での話は子供から老人までが喜んでいる。ウィステリアに留まる時間は減ったが、皆が笑顔である時間は確かに増えている。ジェイスもまた忙しく、いつもベリナスやアザスカ、バルカと難しい話をしていた。これだけは気に入らないが、我慢するしかない。 

忙しい日々の合間を縫って子供たちと遊んでいるところにジェイスが画材をもって現れた。
「今日からみんなに絵日記を描いてもらいます。絵日記の描き方は、タリア、君が教えてください」

「なかなか時間が取れなくなって、皆の様子が分からなくなってきたんだ。だからタリア、皆と一緒に絵日記を描いて、ウィステリアの様子を僕に教えてほしい」
皆と触れ合う時間も、ジュイスと話す時間も作れそう。この仕事は好きになれそうだ。

OP/アザスカ:Civilization

アザスカの机の上には、書類が山積みだった。急速に発展するウィステリアには様々な整備が必要だった。バルレアの瞳から得られた資源により、アカデミーから子爵領と認められても、村の規模はまだ小さい。これから発展するための計画と準備が足りない。 計画と記録するための文字を読める者すら限られている。

アザスカはすでに手を打っていた。人材不足、これに対応するために、怪我で力仕事のできなくなった者を中心に文官として育成したのだ。 

「5年先だ。5年先にウィステリアを大国にする」

彼らがようやくものになりつつあるところで、困った問題が一つだけあった。その連中が君に感謝していることだ。力のはけ口を失っていた連中に目的を与えただけなのに、アザスカの計画を実行する要員にすぎないのに、彼らはアザスカに感謝している。

この日もまた、やりにくい連中と書類に向き合っていた。その時、ウィステリアの村にユーミル男爵領から、馬に乗った怪我人が舞い込んできた。

ミドル1:伝令兵ザカイン

ユーミル男爵領の伝令兵ザカインの村は、バルレアの瞳の魔境に飲み込まれた。バルレアの瞳を攻略するために集められた軍隊は魔境に取り込まれた村の中で孤立し、彼以外逃れることはできなかった。ユーミル男爵領に村の危機を伝えようとしたが、魔境の内外を彷徨ううちに、ウィステリア騎士団領に迷い込んだのだ。

アザスカは厄介なことになったと感じた。今回の魔境の混沌核を破壊するためには、軍隊を動かす必要がある。ユーミル男爵領の村を救出しにいくことは、目的に関らずユーミル男爵領への軍事侵攻ととられかねない。そこに、彼の君主であるベリナスが来て言った。

「ユーミル男爵領を通過する良い前例となる。彼らを助けるべきだ」

「軍事侵攻ととられないための方策はある。ロードなしで混沌を討伐する。混沌核を吸収しなければ、ロードの力を示し、領地を得ることはできない。しかし、村を救って彼らに貸しを作ることができれば、余計な口実を与えることもないだろう」

方針は決まった。ザカインの村を助け、ユーミル男爵に貸しを作るための作戦を立てなければならない。

ミドル2:タリアとカイ

編成前夜。ウィステリア騎士団領の少年、カイはタリアに礼を言った。

「俺はバルカさん、ベリナス様、アザスカ様、タリアに感謝している」

「何もできないことが一番怖い。だけど、何とかしたくて医者になると決めた。試作の薬だけど、助けになると思う」

カイが持ってきたのは強化された気付け薬、治療キット、毒消し薬だ。(効果+1程度の強化)

カイは他にも告げたいことがありそうだったが、タリアは受け取った薬を渡すための領主の館に向かった。作戦を成功させればジュイスは褒めてくれるだろう。

ミドル3:ファーン・リッチ

ユーミル男爵領の外れにザカインの村はあった。バレルアの瞳の魔境に取り込まれ、変異した村の中では、ザカインの村の民が焚き火の前に集い、混沌核に挑もうとしていた。

魔境に侵入したウィステリア騎士団が彼らの前に現れた時、先頭にたって村人を護ろうとした荒くれ者がファーン・リッチだった。

「俺はファーン・リッチ。近隣では名の知れた荒くれ者。この村に助けは来ない。村人で戦うしかない」

彼らの武器は粗末で、訓練も受けていない。混沌濃度の高いこの魔境で生存できる可能性は低い。しかし、ファーン・リッチにはロードの資質がある。アザスカは副官に命じた。

「こいつらの面倒を見ろ」

クライマックス:バルレアの瞳(ユーミル男爵領)

ユーミル男爵領内に構築された魔境は5フロアの大きさで、遭遇は3回あった。ウィステリア騎士団は46ターンでこの魔境をクリアした。強敵はギガース、キマイラ、そして魔境により強化されたドラゴン“アズライール”。

ドラゴンは3パーツを持つ超大型のエネミーで、バルレアの瞳の混沌核が生み出す蘇生能力も持つ強大な存在だったが、攻城兵器と高い攻撃力を持つウィステリア騎士団の猛攻の前に敗れ去った。ただ、この地の混沌核は一度死したドラゴンを蘇生させ、混沌核が混沌核を再生し、強化するという悪夢のような状況を見せつけた。

エンディング1:新たな君主

ドラゴンの持つ混沌核はロードの力を持つファーン・リッチが吸収した。そして、ウィステリアの街に戻った冒険者たちは、ザカインが蘇生したことを知る。ファーン・リッチがザカインに駆け寄る。

「父ちゃーん」

「何かあったら、村を頼むと言っただろう」

彼らを見守る冒険者たちに、アザスカが告げた。

「ファーン・リッチにはベリナスに従属してもらわなければならない。いずれ敵国となるユーミル男爵領にあの地の聖印を渡すことは、やがてウィステリアに不利益をもたらす」

ジュイスが答える。

「たしかに戦乱となり、不利益を受けるかもしれない。それでも、彼らを信じたい」

バルカが言う。

「いずれにせよ、バルレア半島が一つにならねば、バルレアの瞳を攻略することはできまいよ。どちらが最善かは分からないが、我らは一丸にならねばな」

アザスカが答える。

「ロードが言うなら、仕方ない」

エンディング2.道

村へと帰る旅の前に、ファーン・リッチがタリアの元を訪れた。

「俺たちの国は違う。でも、同じ神の信徒だから一つになれる」

タリアが答える。

「神は分からないけれど、ウィステリアは誰でも迎え入れる場所だよ。信じる神が違っていたとしても」

ファーン・リッチは笑顔を見せると、キャラバンの通行証をタリアに渡した。

「いつでも俺の村に来い。何もないけど、俺の村もいい場所だ」

アフタープレイ

成長:レベル3→5

カウント:22500→28100

爵位:子爵