読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

緋ニッキ

東京近郊のTRPGプレイヤー緋のブログ。トーキョーNOVA THE AXLERATIONのシナリオ、ダブルクロス等のダイスアプリ、Skypeオンセのノウハウ等を公開しています。

闇覆いし学園 - 闇の繭 -

AL2 プレイリポート キャンペーン

 

葵さんGMのアルシャードセイヴァー、ジュブナイル・伝奇・アクション・キャンペーン第三話です。P3、P4 みたいにゆっくりとカレンダーが進んでいく感覚。今回は初夏でした。

 

■トレーラー

強い日差しと、蝉しぐれ。

一学期の期末考査も終わり、夏休みを待つばかり。

茹るような暑さと気怠さに包まれた学校で、真っ白に続く、停滞した日常。

しかし、白昼夢のような日々の向こう側で 、静かに奈落はひろがっていた。

真夏の夢が終わるとき 、闇に包まれた悲劇が、姿をあらわす。

 

アルシャード・セイヴァー 『闇覆いし学園』キャンペーン第3話 

『真夏の夢』 

蒼き星に、また奇跡が生まれる 

 

■ストーリーライン(ざっくり版)
夏休みの直前。綺堂 水咲(きどう みさき)は病で死に瀕していた。彼女が望むことは、学校に行き友達と笑いあう、そんな些細な日常だったが、病は彼女にそれを許さなかった。彼女の弟の綺堂智哉(きどう ともや)はそんな姉を見かね、仮面の男(クロノス・イノベーター)の差し出すアビスシードに手を出してしまう。

綺堂智哉の計画は、暁星学園に結界を張り、内部の人間から生命力を少しずつ奪い取り、姉の生命を永らえさせようというもの。奈落の力で、綺堂水咲はダークワンとして蘇生したが、その心根まで奈落に侵蝕され、人の命を食い尽す化物になりつつあった。

暁星学園に張られた結界に気づいたクエスターたちは、綺堂姉弟の事情を知りつつも、奈落による蘇生がうまくいかないことを理解し、綺堂姉弟を奈落から開放することにした。それが綺堂水咲を殺す結果になるとしても。

戦いの末に、無忌の神剣による一撃が綺堂姉弟を奈落から開放する。その結果、綺堂水咲は死に瀕するが、黒木まゆみはガイアにより寿命を改ざんすることで、綺堂水咲の命を救った。これは、クエスターたちが自らの意志で未来を選ぶ(運命を改ざんする)ことを選んだ瞬間でもあった。

 

■プレイヤー
GM:葵さん
毎回、葵さんのシナリオは一刺しあって面白い。今回は特に説明もなくPC1のHPが20点減らされたところに(いや、もちろん意味はあったんですよ)驚愕。あと、いろんな意味でシナリオを削るのがうまい。

主人公:語部 無忌(かたりべ むいみ) アタッカー/ソードマスター/アサシン
生の実感を持たない少年。剣使い。自分の助けたい人々を助けるために、なりふり構わず戦うことを決意した。週刊少年ジャンプの主人公みたいに。PLは緋。

語部の基本的なスタンス(ものの見方)は、周囲の人々の考え(信念など)を理解したうえで、自らが判断した正しい結果を押し付けるというもの。要するに、お前はソレで、俺はコレだ。是非もない。

本シナリオでは、綺堂 水咲(きどう みさき)という死病を抱えた少女と出会い、"未来の世界"の安全(エントロピーのようなものか?)と目の前の少女の命を天秤にかけ、そして目の前の少女を守ることを選択した。

 

七瀬市管理者:"黒百合姫"天之宮 千百合(あまのみや ちゆり) ワード/エージェント/ダークワン
仰星学園の黒百合と呼ばれ、地域のクエスターを管理する少女。公正、公平であることを是とするが、語部には枠を超えた関心を示す。PLはジニアさん。
千百合の基本的なスタンスは、主観的な視点で自分に見える世界に対して、自らが判断した正しい方向に導こうと努力するというもの。"導こうとする"ところが無忌との決定的な違いで、千百合の手ぬるいところなんだけれど、その辺のゆるさと、結果に責任を取る覚悟を両立した上で、自分が思うあるべき世界を実現しようという気構えが丁寧に描かれていて、さすがジニアさんだと思った。 

ただ、第二話で、語部に秘密にしていた神剣のカラクリを暴かれたことは、今後のキャンペーンの方向性に変化を与えそう。語部は神剣のリスク(奈落を蒐集する)を知ったうえで、目の前の人々のために神剣を積極的に使用するスタンスなので、世界のバランスを維持しようとする千百合とはいつか決定的に対立すると思う。

 

未来視(玄狐):黒木 まゆみ エンチャンター/フォックステイル/レジェンド
仰星学園の裏手にある小さな社のお稲荷さん。内気。未来を幻視する力を持ち、暁星学園の女子高生に化けて千百合たちと共闘している。PLは粥さん。

斎乃 咲耶(いつくの さくや)と語部 無忌が死ぬ未来を幻視し、それを避けるために動く導入。このあたりはいつもの通りだったんだけれど、今まで一歩引いて周りの意志に合わせて行動していたまゆみが一歩進んだ決断をしたところが面白かった。というのは、今回の敵/ヒロインでもある綺堂 水咲は死病で死ぬことが決定しているキャラクターだったため、自然によって寿命が決まっている人間の未来をご都合主義的に書き換えてしまうことでしか、ハッピーエンドは得られないわけです。そこに悩み、最終的に運命を捻じ曲げる(寿命を延ばす)という決断を下したのは、たぶん、今後のキャンペーンの動向にも影響を与える大きな決断だったのではないかと思う。


未来人:三上 真琴(みかみ まこと) アタッカー/リターナー2
ク ロノス・イノベーターの暗躍を阻止し、歴史の改編を避けるために未来から派遣されてきた少女。PLはライドくん。
本シナリオで、時間管理局の維持しようとしている未来がいわゆるディストピア状態であること、そうだとしても、それを維持することがどれほど難しいのかを知ることになった。そのことを踏まえた上で、クロノス・イノベーターのように闇雲に過去を改編することを良しとせず、現代の人々が善いと見なした方向に未来を変えることを支援することが自らの役割であると解釈した。ライドくんが(おそらく)やりたい方向の優しいキャラと、シナリオの方向性が一致してきていて、面白いなーと思ったり。

 

■感想

いろいろ話が進んで、楽しい第三話でした。ストーリーラインと各キャラクターのところに書いてある内容が、かなり異なっているのは、今回はリサーチの手番が余ったので、キャンペーンの重要情報について調査したり、それに対して決断をしたりしていて、それを書き留めたかったため。次回も楽しみです。