緋ニッキ

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グランクレスト・「七つの大罪」 キャンペーン本編 第7話「その勤め、誰がために」

夏瀬さんGMのグランクレスト・キャンペーン第7話です。

イジェメック領を傘下に加えたラオグストたち。帝国の三分の一程度の領土とするほどの規模となったが、内政に問題はは山積みである。

本シナリオでは、一部領地で発生していたイヴィルゲイザーによる混沌災害と、帝国に潜入していた密偵レッドウインドたちの救出を扱う。

グランクレスト戦記 第7話「その勤め、誰がために」

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■初期設定・パーティー

初期設定、各キャラクターの詳細は下記参照。

【PCたち】

 

  • “憤怒の騎士”ラオグスト・タウラージ ロード/キャバリアー PL:粥さん
    壮年の男性。悪逆なるセヴン・シン帝国から独立を宣言し、七大公ドライゼ領をも手中に収めた。
  • バシリオ・シスラエール アーティスト/ドラゴン PL:しのさん
    シスラエール最後の竜。ラオグストに命を救われ、彼の戦士となることを誓う。ラオグストの妻子の安寧を願っている。今回は都合によりお休み。
  • エリザベス・バートリー メイジ/サイキック PL:緋
    バートリー商会の武器商人。ラオグストをセブン・シン帝国への反乱へと誘う。
  • 艦長 投影体/オルガノン PL:黒野さん
    混沌を駆逐するために建造された超時空戦艦のAI。エリザベスとの契約に基づきラオグストを支援する。

 

【タラン連合国】

  • シセル:ラオグストの妻
  • フィリオ:ラオグストの長子
  • フィネガン:タランの宰相
  • レッドウィンド:元義賊。今はラオグストの配下となり密偵頭をしている。
  • クリフ:ラオグストの密偵。イヴィルゲイザーの秘密を入手したが、ヘカーテに捕まっている。
  • グーリ:イヴィルゲイザーを追う仮面のメイジ

【帝国軍・その他】

  • ドミナス・ブランギース:帝国宰相。
  • ラザール・ミルバートン:帝国最大の犯罪結社の首領
  • イヴィルゲイザー:怪物の大軍団へリオンクラウドを率いる邪視する悪竜。
  • ヘカーテ:伝説を蒐集するメイジ。帝国内で魔境を維持管理し、その中で人権を無視した実験・拷問を行っている。
  • ウォルター・クロムウェル:すぐれた改革手腕を持つ小規模党首。ドミナスとの政争に敗れ、ヘカーテに収監された。

オープニング1:ドミナス・ブランギースの朝

帝国で最も高級とされている娼館の個室。帝国宰相ドミナスと犯罪結社首領ラザールが会談をしている。

ラザール「遅れましたことは申し訳ない。ご用件は?」

ドミナス「元七大公、ラオグスト・タージを暗殺してほしい」

 

ラザール「ご配下にもつ特務部隊煉獄向けの仕事では?」

ドミナス「煉獄には不可能だ。バートリー商会に監視下にあり、先手を打つことはほぼ不可能だ。だから、できるのかと聞いている」

ラザール「手はあります。長大な計画となりますし、機会は一度のみ。準備にかかる手間も大きい。もし失敗したとしても、今以上の関係は維持してくださいますな?」

ドミナス「もちろんだとも」

ラザールの配下の犯罪組織がラオグストを狙うこととなった。彼の計画が結構されるのはこのシナリオの後となるだろう。

オープニング2:レッドウィンド

ラオグストとレッドウィンドが会談をしている。話題は各地へのイヴィルゲイザーの進行について。

各地で発生したイヴィルゲイザーの進行を受け、レッドウィンドが1体のイヴィルゲイザーを討ち取ったところ、その個体からは何らかの形で情報を蓄積していることが分かった。何故このようなこととなっているのか、事実を調べることができれば調査も一歩進むだろう。

レッドウィンド「危ないところに行くので、従属聖印は返しておきますよ」

ラオグスト「何をするんだ?」

レッドウィンド「例の街で消息を断った部下がいましてね。重要な情報を得ている可能性もあるし、こちらの情報を帝国に渡すのもまずい。助けてきます」

ラオグスト「頼むぞ」

レッドウィンド「そうそう、フィリオは優秀な弓兵になる。新しいコンポジットボウの調整を一緒にやっているんだが、スジがいい。俺がいる間にものになればいいんだが」

オープニング3:デリーズル領からの伝令侵略

この日、デリーズル領にイヴィルゲイザーが現れた。地域を治めていたデリーズル男爵は領主として、イヴィルゲイザーと戦いったが、敗れ、ラオグストに救援の伝令を派遣を求めてきた。

また同時に元マクミラン伯の宮廷魔術師であった仮面のメイジ、グーリによるとヘリオンクラウドたちは体内に隠された期間に電磁気的な方法で情報を蓄積しているという。この内容を解読することはできないが、この形式の情報を中央集権的に処理する機構がフラットノーズ地方のどこかにあるとわかった。

オープニング4(マスターシーン):クリスとレッドウィンド

 

クリスを救助しにきたレッドウィンドもまたヘカーテの虜囚となった。魔境に巧妙に隠されたヘカートの城の地下区画は、拷問のためのスペースに置き換えられている。そこで、レッドウィンドとクリスは再開した。

レッドウィンド「あの野郎、拷問なれしてやがった。クリフ、生きていたんだな。やるじゃないか」

クリフ「私は一度ラオグスト様を裏切った。もう一度裏切ることになるくらいなら死を選ぶ。そちらこそ、大変ではないか」

レッドウィンドの片眼から大出血をしていた。

レッドウィンド「片目のが弓を番えたときに狙いがつけやすいって聞くぜ」

強がっているが、救助まで時間をかければ彼らの命はないだろう。

ウォルター・クロムウェル「よい覚悟だな。若者たちよ」

レッドウィンド「誰だよ、あんた」

ウォルター「貴族院で小規模党派の党首をやっている、ウォルター・クロムウェルだ。君たちの組織について詳しく聞かせてもらえるか?」

オープニング5:決断

情報を吟味し、ラオグストは決断した。

ラオグスト「まず、デリーズル領をイヴィルゲイザーから奪還する」

ラオグスト「その後、レッドウィンドたちと救出する」

フィネガン「王都と密偵の命では釣り合いませぬよ。お止めなさい」

ラオグスト「釣り合いの問題じゃない。レッドウィンドは領地を帰るべき場所を失っている。それはとてもつらい事だ。だから大陸最速のわが軍を動かして彼を救出する。安心してほしい」

フィネガン「了解しました」

ミドル1:イヴィルゲイザー・エヴォルヴ

イヴィルゲイザーは多数の眼のついている邪竜である。HP3000もあり、攻撃を受けると分離する特性をもった強敵であったが、PCたちも20レベルを超えており、5ラウンドほどの戦闘の末に葬り去った。

ただ、これは端末に過ぎず、いつかは情報処理を担当する本体を倒さねばならない日も来るだろう。

 

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ミドル2:城砦攻略

山岳地帯に作られた自然の要塞をどのように攻めるかがポイントとなる。

20レベルで大幅に移動距離が増えたラオグストが単希で敵ボスに迫り、救助すべき要人を救助することなった。結果としてはラオグストは初回行動で敵地奥に入り込み要人と関係者を救出した。艦長やエリザベスは遠距離から視界ペナルティを無視するスキル等を活用して、砲台として戦い、いずれは無力化させた。

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エンディング1:仲間の成長

レッドウィンドらは救助された。

レッドウィンド「まさかこんなところまで来るなんてな。へカートの野郎はどうなったんで?」

ラオグスト「馬でひき潰した。再起不能だろう」

レッドウィンド「そりゃあいい。俺もしっかり支援しないとな」

レッドウィンドの効果(新):「弓」がつく部隊のレベルを+1上昇させる

クリフ「イヴィルゲイザー・ヘリオンクラウド」の本拠地もわかりました。魔境の奥に隠されていました。

ベアトリス「マロー将軍に仁義を切るかもあるが、いずれにせよすぐに対処したいな。」

ウォルター・クロムウェル「貴方がラオグストか。私はウォルター・クロムウェルという帝都の議員だ。助けていただき感謝する。また、ドミナスの通じた闇魔法使いに破れた殺された部下の仇も討ちたい。政策案を提示してもよろしいかな」

ウォルター・クロムウェル(新):任意の資源+20

フィネガン「他国でもヘリオンクライドに苦しめられている知識はあります。マロー将軍のレグルスなどと連合を組む材料となるかもしれません」

ラオグスト「もう少し様子が見えてからのほうがやりやすそうだ。レグルスはすぐにでも話ができるかもしれないが、任せる」

内政はウォルターとフィネガンの2枚看板となったこれにより発展速度はさらに高まるだろう。イヴィルゲイザーの問題を解決できれば、タランの街の内政問題は大きく片付く。内政が固まったら、帝国との争いに巻き込まれていくだろう。それまでに足場固めを済ませておくことが当面の目標となる。

桜の季節が終わり、戦乱の夏の到来がすぐそこまできていた。

次回へ続く!