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緋ニッキ

東京近郊のTRPGプレイヤー緋のブログ。トーキョーNOVA THE AXLERATIONのシナリオ、ダブルクロス等のダイスアプリ、Skypeオンセのノウハウ等を公開しています。

ネヴァーウィンター・キャンペーン 第六話「恐怖の森」

D&D プレイリポート

黒野さんDMのD&D 4th ネヴァーウィンター・キャンペーンの六話です。

冒険者達はニュー・シャランダー(北方地域のエラドリンの拠点)の異変に気付き、冒険者達はネヴァーウィンター川をさかのぼってニュー・シャランダーへと向かう。ネヴァーウィンター森での遭遇を主眼におきつつ、ニュー・シャランダーでの主戦派の策謀が動く話でした。

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1. パーティー

各キャラクターの詳細は、ネヴァーウィンター・キャンペーン 第一話「廃都の陥穽」を参照のこと。吉井さんは今回はお休みでした。

  • アシュタール/指揮役(アーデント) PL:夏瀬さん
    壮年の男性。テーマはネヴァーウィンター・ノーブル。
  • プラチナ/制御役(ブレードダンサー) PL:はたはたさん
    ピクシーの少女。テーマはハーパー・エージェント。
  • ベアトリス・ウィンターホワイト/防衛役(ソードメイジ) PL:緋
    エラドリンの女騎士。テーマはイリヤンブルーエンのフェイ。

2. オープニング:今回予告

ニュー・シャランダーの指導者メリサラ・ウィンターホワイトの危機を知り、仲間と共にニュー・シャランダーへと急ぐしたベアトリス。 だが、馴染み深いはずのネヴァーウィンター森は様相を変え、死霊と死者が闊歩する冥界の版図と化していた。
冒険者たちはベアトリスの姉、メリサラ・ウィンターホワイトの危機を救うことが出来るのか。 ネヴァーウィンターとシャランダーのフェイの間の戦争を防ぐことは出来るのか。

急げ!急げ英雄達よ!

ネヴァーウィンターキャンペーン第六話
「恐怖の森」

3. 遭遇1:サンダーツリーのハウリング・ハグ

ネヴァーウィンターからニュー・シャランダーへの移動は、ネヴァーウィンター川流域をさかのぼることが最善だ。怒れる噴火山ホートナウ山から流れるこの川の流域は、凍てつく北方地域であっても年中を通して不凍であり、流域にある森林地帯を支えている。

ネヴァーウィンター森のへりにあるサンダーツリーの町は、昔、木こりが木を取ってネヴァーウィンターへと運ぶ拠点として栄えていたが、呪文荒廃の後に沸きだしたアッシュ・ゾンビに蹂躙された。

生存者のいないはずのこの地に盲いた老婆が佇んでいた。老婆は叫ぶ。

「この地を通る者たちから、施しを受けて婆は生きている。しかし、帰ってきた者たちはいない。賢しい定命のものたちよ。ネヴァーウィンター森へと入るのはお止めなさい」

老婆は邪悪な気配に満ちていた。ベアトリスは告げる。

「去れ、邪悪よ」

老婆はいざるようにサンダーツリーの廃屋へと消えていく。同時に周囲の廃墟を鬱蒼とした森が侵蝕していく。野獣と化した食人植物と、植物に絡みつかれて呪いの声を叫ぶ老婆が襲い掛かってくる。

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冒険者たちが老婆を退けると彼女は呪いの叫び声を上げて息絶えた。

「お前たちはこれから森の恐怖に出会う。それはお前たちの死に顔そのものだ」

 冒険者たちは構わずネヴァーウィンター森へと踏み込んでいく。森へと侵入していく彼らを小柄なドワーフの女暗殺者フィヴリアが監視していた。彼女は崩れ落ちた宿屋の地下から冒険者の様子をじっと伺っていたが、冒険者たちがそれに気付くことはなかった。

4. 遭遇2:ロットグラブゾンビ

ベアトリスがネヴァーウィンターに向かう前には生命力に満ち溢れていたネヴァーウィンター森はいびつな邪悪の雰囲気に満ちていた。何者かが精霊を狂わせ、この森を歪めていることが、フェイ起源のベアトリス、プラチナには判る。

遠くから潮騒のように繰り返し何かがざわめく音が聞こえる。森の向こう側から冒険者風の男たちが歩いてくる。彼らは冒険者たちの前に幽鬼のように歩を進めると手を前に突き出した。袖口から奇怪な蟲、ロットグラブがぽとりと落ちる。世界の彼方で神の死体を喰い尽くし、ロットグラブの海を作ったと言われるほどの獰猛な、死体を食べる蟲だ。

これは人間ではない。蟲が男たちの内側を喰い尽くし、人の皮を被って現れたのだ。

ロットグラブゾンビとロットグラブの群れは冒険者たちを食い尽くそうと襲いかかってくる。彼らは重症状態の人間に攻撃を加えることで、対象に寄生する(病気扱い)ことができる。冒険者たちはダメージを受けないように慎重に戦い、これを退けた。

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5. ミドル:エラドリンの騎士エルサラ

苦しげな人の息遣いを聞き取り、冒険者が見つけた巨木のうろには、エラドリンの騎士が潜んでいた。エルサラ、ベアトリスの同門のソードメイジ。

焦点の合わない目で何事かを呟き続ける彼女は、ベアトリスの顔を見て生気を取り戻した。

「ベアト様。貴方が出立してから森の様子がおかしくなった。強烈な瘴気が東から来て、森の様子を変えていった。そして、エラドリンたちの様子がおかしくなった」

「メリサラ様は議会での発言力を失い、コアロンの女司祭、エムレイ・ファイヤースカイをはじめとする主戦派が議会での大勢を占めた。私は東の瘴気を何とかしようと騎士たちと“そこ”に行った。そして私たちは黒い影に襲われた。私たちを一人ずつ殺して高笑いする声。アイツの声が頭から離れない」

ベアトリスは答えた。

「姉上の発言力を確保するためにも、この問題は我々で片付ける必要がある。何より、同胞の復讐をしなければならない。手伝ってくれるか?」

5. 遭遇3:石柱の影で笑う悪魔

エラドリンの騎士の死体は鎖で縛られ、木々に刺し貫かれていた。

「まるで百舌だ」

辺りにある石柱にはエラドリンたちの血でルーン文字が刻まれていた。地下水脈でアシュマダイの信徒と組み戦ったエラドリン、クアリオンが用意したものと同じ邪悪な魔方陣。その場所の闇が一箇所に凝縮し、石柱の上に鎖を持った悪魔が顕現する。

エルサラの耳元に小さな悪魔が現れると何事かをエルサラに囁く。エルサラの瞳は再び焦点を失い、狂ったように微笑んだ。

「ベアト様。ベアト様が悪魔です。皆で早く殺さないと。ベアト様を」

強力なソードメイジであるエルサラ(7レベル)、チェインデビル(11レベル)、ヴィジャーデビル(7レベル)といった強敵に加えて、デビルからエルサラの身を守りながら戦わなくてはならないという制約があったが、アシュタールの援護でプラチナが一人ずつ倒していき冒険者たちが勝利した。

写真は気絶させたエルサラをベアトリスがフェイ・ステップで救助したところ。

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6.エンディング:闇の策謀

戦闘終了後、瞬間転移してエラドリンの精兵たちが出現した。彼らの弓は冒険者たちに向けられていた。精兵たちを指揮するコアロンの女司祭、エムレイ・ファイヤースカイの顔は高慢な笑顔に満ち溢れていた。

「ベアトリス、そしてネヴァーウィンターの間者たちよ。ベアトリスと共に出立した六人の騎士たち、クアリオン、この場の遺体全ての殺害はお前たちとメリサラ・ウィンターホワイトが企んだことは判っている。捕らえよ」

その場には多数のエラドリンの騎士たちの遺体、気絶したエルサラ、邪悪なる儀式の痕跡。冒険者たちが邪悪な儀式を行ったとする全ての策謀の結実があった。

プラチナが「ボクたちはやってないよ!」と無実を叫ぶが、その声に応える者はいなかった。

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7.次回予告

そこは審議会の名を借りた私的な裁判所。

「ニュー・シャランダー審議会はネヴァーウィンター森を恐怖に陥れた罪でベアトリス・ウィンターホワイトに死刑を言い渡す」

ニュー・シャランダーの指導者であるメリサラ・ウィンターホワイトは冒険者たちに告げる。

「この地を取り巻く陰謀を明らかにしてください。それは貴方たちにしかできない」

次回へ続く!