[N◎VA-D] VOID CRASH 2 ――俺たちは正義の猟犬にはなれない
トーキョーN◎VA Super Senario Support を知っているか。SSS は N◎VA-R から RR、D と N◎VAの年代記(クロニクル)を切り開いてきた、スタイルがテーマのシナリオ集だ。
そのうちフェイトの名作「VOID CRASH」の続編、「VOID CRASH 2 ――俺たちは正義の猟犬にはなれない」を遊んだよ。出てくる言葉が全般的に古いのは、そういうもんだと思って読んでください。
■ストーリー概要
SSS(篠原セキュリティサービス)に導入された新型操作プログラム、ジャッジメント・システム。SSSの捜査官はすべて、ジャッジメント・システムの指示に従って操作を始め、その性能の高さはSSSを犯罪検挙率世界一へと押し上げた。
ある日発生したジャッジメントシステムの冤罪、少女を救えるのは君たちしか、いない。
■プレイヤー
僕の黄金時代、10年来の仲間たちとセッションをやったよ。当時の呼吸で、肩の力を抜いて遊べたな。
RL:小山さん
SSS(スーパーシナリオサポート) VOID CRASH の原作者。尊敬する先輩ゲーマーのひとり。10年越しに続編を書き上げた。
イヌ枠: 茅野 京介 イヌ◎●、カタナ、カゲ
PL:MS-4
イワサキ御庭番衆出身のSSSの巡査。忍法封印いま破る(破りません)。
ロールプレイはリプレイ「振り向けば死」の A を若くして PC1 属性を付与した感じ。要するにニンジャ。ならばカラテだ。最後に救いのあるエンディングになったのは京介の決断に依存する要素が大きくて、素晴らしかった。
フェイト枠:"ナイトバード"サイード フェイト◎●、ミストレス、マヤカシ
PL:黒野 透
かつてSSSの警官だったころ、サイバーサイコの無痛銃で全身の8割を吹き飛ばされ、数年間意識不明だった男。数年後に起きたとき、制御不能のサイコメトリ能力に目覚めていた。探偵稼業に糊口をしのいでいるが、不都合な幻視を見せるサイコメトリ能力に強く悩まされている。
ロールプレイや外見イメージは僕は見ていないけれど、アメリカのドラマのキャラクターなんだと思われる。皆が知らないところから、超カッコいいキャストを持ってくるのはずるいなあ。ロールプレイ面では僕のキャストとコンビうちをしてくれて大変助かりました。
ニューロ枠:"FTL"バーゲンホルム ニューロ◎、カブキ●、エグゼク
PL:やにお
“元”世界一の腕利き。はるか昔、10年前にメガコーポと軍が入り乱れたビックビズで大金を手に入れ、その後は悠々自適に隠退生活を送っている。最前線に居続ければいつか負けて破滅する、だから最前線から降りた。“光より速い”と言われたイントロンももう十年していない。FTL(Faster Than Light)は超高速、バーゲンホルムはレンズマンに出てくる超高速推進機関。
ロールプレイは「なまけもの」の竹井。ホットスタート的に巻き込まれ導入で話が進む関係で、「俺は逃げる。ホンコンに知り合いがいるんだ(ジミー楊)」とか「N◎VAで走り屋といえばアジームかチャリオットか…」とか、そのゲストもう退場してますから!というのが僕らロートルにはすごく楽しいし、面白い。
トーキー枠:"審判者"ローア・バハムルト トーキー◎●、フェイト、アヤカシ
PL:夏瀬 冬
N◎VAスポで事件よりも人物にスポットを当てた記事や写真を持ち込むフリーランス。 その正体は友であった偉大なる龍の心臓により不死となった男。 出会った人の世話を焼かずには居られない性質は、 気高き心臓から流れる血か、元々の資質がそうさせるのか。
ロールプレイは思いのほか「トーキー」だったと思ったらインタビュー+忘却からの≪霧散≫で退場とかきっちり超人演出をしていた。夏瀬さんはトーキー枠をやると、超人でも安定するなーという印象。
殺し屋枠:"リュコス"ルイス・ガンビオーネ カブトワリ◎、チャクラ、カブト●
PL:緋
拳銃の重みに耐えかねて、殺し屋を辞めたいカブトワリ。元マーダー・インクの殺し屋で"裏切り者"。遠からず処刑される前に、銃を持つ以外の生き方を模索している。
前半、ロールプレイを抑え目にしてたら、元気ないと思われていてショック!抑制的なロールプレイって難しいですね。後半はシナリオヒロインと絡んだり、モチベーションを丁寧に作りながら進めたので満足しました。
詳細なデータはこれ。
< http://www22.atpages.jp/hatahata2/nova_d/db.cgi?mode=profile_mode&number=363 >
■感想
懐かしくて、面白かった。気の置けない仲間(それも10年来の付き合いだ)とするセッションはそれだけで味わい深い。あと僕は「VOID CRASH」好きだったので、続編が遊べてすごくうれしかった。
話全体としては、詳細はネタバレになるので説明できないけれど、アニメ「サイコパス」のように機械的に犯罪を抑止する存在としての ジャッジメント・システム の扱いとかがとても面白かった。
全体として、面白くて、それでいて深くて、楽しいセッションでした。